これまで数回にわたって成長期アスリートに必要な栄養、生活習慣などについてお話しして参りましたが、皆さんの生活に取り入れていただけてますか?
プロテインを練習後に飲むようになった人もいるかもしれません。
誤解のないように言っておきますが、私はプロテインをかならず飲むようにと、おすすめしてはいません。むしろ、食欲を抑制することがあるので注意が必要だと申し上げています。
~前記事より抜粋~
但し、ホエイプロテインには食欲を抑制する作用があるという調査結果もあります。良かれと思って飲んでいるのに結果として本末転倒になっていることも。まずは食事から栄養を取ることを心がけましょう。
ちなみに、息子はプロテインを一滴も飲んだことがありません。
皆さんはプロテインの原材料をご覧になったことはありますか?
人工甘味料に乳化剤その他、発音のしかたさえわからない物質ばかり。すべて保存性を高めるためと飲みやすくするための添加物です。プロテインを摂取するために必要のないものまで取る?そのプロテインは本当に必要でしょうか。
さて、前置きが長くなりましたが本題。
どんな食材が成長期アスリートに向いているのかということ。
“原形に近い物”はOK!
“加工度の高い物”はNG!
これが食材選びの絶対守りたい法則です。
加工度の高い物の代表が”プロテイン”や得体のしれない健康食品です。お気をつけください。
↑選ぶならこっち!
そして、OK素材の中でも栄養価の高い物を食べる、ということをまず第一にお考え下さい。
動物性たんぱく質のおすすめ食材
鶏むね肉
すでにご存じだと思いますが、最強の抗疲労成分と言われる<イミダゾールジペプチド>が豊富。いろんな調理法でお楽しみ下さい。
我が家では<自家製サラダチキン>を作り置きして、夕食時に息子にプラスワンの一品として食べさせています。
豚肉
糖質をエネルギーに変える働きをするビタミンB1が豊富。代謝をあげることで体の隅々にまで栄養が行き届き、疲労を回復させます。ビタミンB1は赤身に多いのでヒレ肉、もも肉がおすすめ。料理に合わせて部位を使い分けましょう。
ねぎ、にんにく、ニラに含まれるアリシンがビタミンB1の吸収を促進するので必ず一緒に食べましょう。
おすすめ豚肉レシピはこちら → 超疲労回復★豚肉のソテー・オニオンソース★
牛肉
牛肉といえば、良質なたんぱく質、脂質に恵まれ、ビタミンB1、B2,、B12,、そして、鉄や亜鉛、リンなどのミネラルも豊富に含まれています。特に肉や魚に含まれるヘム鉄は、野菜に含まれる非ヘム鉄よりも5~6倍も吸収率がいいんです。鉄分をしっかりとることができれば、貧血や疲労倦怠感の改善に効果があります。
運動性貧血を防ぐためにも、赤身の部位を適量食べるようにしましょう。
魚類
全般的にOK(マグロ、鮭、カツオ、さば、ホタテ、エビなど)
お刺身、ユッケ風、ソテー、竜田揚げ、塩焼きなどいろんな調理で飽きない工夫を!
卵
毎日2~3個食べても大丈夫です。
お弁当にはだし巻きは欠かせませんし、ちょっとたんぱく質が足りないなというときに便利な卵。調理も楽、価格もお安い。冷蔵庫に欠かせない食材ですね。
アミノ酸スコアが100なので、ゆでたまごをプロテイン代わりにするのもあり。
植物性たんぱく質
豆腐、豆腐加工品(厚揚げ、薄揚げなど)、納豆、
大豆、黒豆、ひよこ豆など豆類は発芽するための成分が含まれているので、とてもパワフルな栄養が含まれているといわれます。やや哲学的ですが、記憶の片隅に置いて時々召し上がって下さい。
※米やジャガイモなどの糖質にもたんぱく質は含まれますが、少量です。あまり期待しないようになさってください。
野菜
食べさせたい量は、果物も合わせて一日手のひら一杯×2。
男子はあまり進んで食べたがらない子が多いので、少量でも栄養価の高い食材を選びましょう。
それはもちろん
緑黄色野菜(にんじん、ほうれん草、パプリカ)
特におすすめがブロッコリ、ベビーリーフ。成長点のかたまりには栄養素が多く含まれています。
とにかく色の濃い野菜をお選び下さい。
何をいまさら~と言われるかもしれないリストですが、現在の食卓をもう一度再確認する意味でもご参考になさってください。
様々な栄養素が体に満ちていてこそ、成長ホルモンが働いて体を大きくしてくれます。
皆様、今日も明日もしっかりお料理いたしましょう!
最後に私事で恐縮ですが、最近のテスト結果をご披露させてください。
息子じゃないです。母親の私の結果です。
骨チェック、A判定!
”健康でスポーツなどをしている人に多い、最も優れた”骨の波形だそう。
そして血流年齢、18歳(笑) ※実年齢は45歳です。
現役スポーツ選手並みとは、笑うしかありません。
きちんと料理することで、息子のためだけではなく自分のためになっていたということでしょうか。どちらもうれしい結果でした。
成長期のための食事をそのまま取り入れている訳ではありませんが、たんぱく質もしっかりとっているのが良い結果につながっているのかも知れません。お母さん世代は糖質に偏る傾向がありますので、、、。
お母さん世代に向けた食事法、運動法は別にご紹介しようかしら?
次回からは日々使っていただけるレシピもご紹介しようかと思います。お楽しみに!